こんにちは。
大理石は天然石の中でも比較的柔らかい部類の石であることは今まで何度かお話した通りです(注1)。したがって、工場で切ったり磨いたりする加工はしやすいと言うことになります。今回は現場で「修理出来ない大理石はあるのか」について書いてみたいと思います。
さて、大理石の修理やリペアでも直せないこともあります。
例えば
・積層由来のヒビのような模様
・積層由来の模様のようなヒビ
・細かすぎるヘアクラック(綺麗に直せない)
・水が常時かかる場所の割れやヒビ(ただし、応急措置程度の修理は可能)
・破損の大きすぎる大理石
・大理石全体の変色
などです。
大理石はそもそも積み重なった石灰石の塊と言ってもいい石のため、よく見るとビビのようなものが無数に入っています。また、吸水率が大きいので変色は案外発生します。
積層由来のヒビは大理石特有の性質のため修理やリペアができません。また、補修材が入らないような0.5ミリ以下のひびも修理ができません。また水がかかるような場所も補修材の色落ちが早くおきます。
時々、大理石の模様に出来ているヒビや大理石の細かすぎるヘアクラックを直して欲しいと言うご要望をいただきます。それらはほとんどの場合、修理不可能なものか、費用を払った割に変わらないと言った事態になるため、当社ではトラブル防止のため、そのような修理やリペアを丁寧にご説明してなるべくお断りしております。
出来ない修理を出来ると言うのは、素人や詐欺的な業者ならいざ知らず、大理石の専門業者としては言えないことです。
それではまた。
注1・・ブログ「大理石と御影石とライムストーンについて」参照
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