こんにちは。今日は曲面へのタイル張りについてです。
実は曲面へのタイル張りや石張りについてどの程度の曲面(R面)に対してタイルを張っていいかという基準がなく設計者や施工者にとっては難しい問題の一つです。円柱のような場所への施工はしないというのが基本ですが現場によってはどうしても張りたいという要望が出てきます。設計者や現場管理者もわからないからメーカーや工事店に問い合わせることがあっても、その基準の根拠がないからどうしても曖昧にしか回答できないはずです。仮に回答してくれた営業マンや担当者に根拠を聞いてはっきりした根拠を言ってくれない場合がほとんどではないでしょうか。安全面から円柱のような曲面にはタイルや石材は張らないでくださいときっぱり言うのが的確な答えかもしれません。
しかし、それでも何かの事情でタイル張りや石張りをする場合、根拠のようなようなものがあれば判断しやすと思います。ホヌパスでは工学系の方の意見を聞いて、比較的簡単に説明ができる「円の方程式」から一応の回答をしようと思っています。曲面が強ければタイルや石材への接着材(専用ボンド)がタイルの端の方はつきにくくなります。何パターンかシミュレーションしてみましたが、円柱で言えばタイルの長さの20倍の半径があればタイルや石材の端でも接着剤は下地についているだろうという結論になりました。長さ20cmのタイルなら4mの半径です。意外と大きな円という感覚かもしれません。
円柱のような曲面にタイルや石材を張る場合、それぞれの根拠を工事店やメーカーに聞いて
納得できるような回答が得られれば曲面へのタイル張りもありかもしれません。曲面へのタイル張りをするなら剥離防止のためにも安全については十分考慮すべきです。
Comments