タイル工事関係だけでないと思いますが、施工管理をする人を番頭と呼んだりします。さすがに名刺の役職名に番頭とは書けませんが確かに施工管理をする人は番頭らしい感じの仕事です。番頭を辞書で調べると「商家などの使用人のかしら。営業・経理など、店のすべてを預かる者。」となっていました。使用人の頭なら現在では部長や執行役員ですかね。なんで施工管理者をする人が番頭なんだ?と思いますけど、実務的には現場の予算管理や工程管理、品質管理などを一人でこなす場合が多いからです。職人さんはタイルを貼ることが仕事なので現場でいい仕事を安全にするのが一番です。
さて、この現場管理を含めて施工する職人さんもいます。住宅の玄関など比較的小さな現場を施工する職人さんです。ところが複数現場同時進行とか組織的に動かなければならない規模になると一人の職人さんでは限界があるわけです。そこで必要なのが番頭です。現場に複数の職人さんが入れば施工品質にムラが出たり、職人さんが多かったり少なかったりするのでいろいろな調整が必要です。(現場には職長と呼ばれる職人がいますが、その役割については別の機会に書きます。) そんなわけで、施工品質や工程管理をしつつお金や人の動きが出てきますので施工管理者はまさに「番頭」らしい仕事なわけです。当社のような小さな会社だと番頭業務に加えて見積りや営業もやりますから同時進行できる現場数も限られてきます。
ゼネコンの監督もある意味番頭に違いありませんが聞いた記憶がありません。私が知らないだけかな・・・、と言うわけで今回は番頭と職人の関係について書きました。それではまた。
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