このブログは、お問い合わせいただいた質問や実際の現場の中からお客様が私どもの説明を理解しやすくなったり、お客様の利益となることを中心に書いております。今回は「駐車場やガレージへのタイル張り」です。
車がタイルの上に乗る状況を想定して書いたブログです。お客様の関心はタイルが割れてしまったり、剥がれてしまったりしないかどうかだと思います。
タイルの厚みは1cm程度が多く、厚くても2cmです。当然、2cmの方が強度的に強いので駐車場への利用をすすめているタイルメーカーもあります。
しかし、たとえ2cmの厚みがあっても車の重さや繰り返される車の乗り入れで割れないと言い切れるタイルはないはずです。
駐車場やガレージ床へのタイル張りができるかどうかはタイルの厚みに依存しているというより施工方法に依存していると言ってもいいでしょう。
仮に大型のタイルで1cm厚のタイルでも条件が揃えば割れませんが、理想の条件に近づけるのはとても難しいのが現状です。
車が乗ってもタイルを割れにくくさせるには、タイルの張り付け材とタイル裏面全体がしっかり密着させておかなければなりません。そこに空洞があると割れやすくなります(下の絵を参考にしてください)。10cm角のタイルは密着させやすいですが、大きさで物足りない感じがしますね。最近では600角(60cm角)が普通に流通しているので大きなタイルの上に車を置きたいという要望が出てきます。
車のショールームの床では車が立派に見えるように大きなタイルが貼られていることがあります。ただ、駐車場と違って乗り入れがそんなに多くないので駐車場とは条件が違います。割れやすい場所は車の切り返しが多い部分ではないでしょうか。
経験豊富なタイル工事店なら割れないという保証は出来ないけれど、可能な限り割れないように丁寧に施工することはできます。駐車場のタイルで保証しているタイルメーカーもタイル工事店もないはずです。それだけ難しい施工です。小さいタイルを使うか厚みのあるタイルを使うのが基本だと思います。
いずれにしても駐車場やガレージへのタイル張りは難しいので信頼できるタイル工事店に相談するしかありません。

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