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タイル工事とは


今回のテーマは「タイル工事とは」です。非常に大きなテーマなので簡単にまとめています。


タイル工事とは、床や壁にタイル張り付け用モルタルやタイル専用接着剤を使ってタイルを貼り付ける工事のことです。


タイルは、吸水率が低いため耐久性や防水性に優れているだけでなく、さまざまなデザインや色があるため、建物の内外装に幅広く使用されています。また、最近のタイルは防汚機能や調湿機能など機能性が付加されたタイルも開発されています。



タイル工事を語る上でいくつかのテーマごとに整理していくのがわかりやすいと思いますので順を追って説明します。



1、タイル工事の流れや工程


下地確認:タイルを貼り付ける前に、タイルに適している下地か問題のない下地かどうかの確認をします。


下地調整:床や壁の表面を適切な副資材を使いながら平らに整えたり、必要に応じて下地の吸水処理を行います。


割付:大きな現場になれば設計図書はもとよりタイルの割付施工図があります。タイル施工業者はその指示通りにタイルの割り付けを行います。割付を行う際には基準となる墨出し線からタイル割付用の水平墨や垂直墨を出します。この時に墨出しレーザー、水糸、下げ降り器が活躍します。


タイル張り:床や壁に張り付けモルタルやタイル専用接着剤を塗り、タイルを貼り付けていきます。タイルの種類や大きさ、デザインによって、貼り方が異なります。代表的な工法は圧着張り工法、密着張り工法、改良圧着張り工法などがあります。


目地詰め:タイルとタイルの間の隙間を、目地鏝やモルタルパックを使い目地材と呼ばれる材料で埋めていきます。目地材が硬化する前に拭き取ります。目地材には、さまざまな色や種類があります。目地によってタイルの印象が大きく変わることがあります。最近では目地詰めしないタイプのタイルもあります。


清掃:タイル表面の汚れや目地材を拭き取り、仕上げを行います。タイル表面に残った目地材を除去するのに薬品を使う場合もあります。



2. タイルの種類


陶磁器質タイル:磁器質タイル、せっ器タイル、陶器質タイルに別れます。磁器質タイルはもっとも普及しているタイルで、吸水率が低く耐久性や防水性に優れています。せっ器タイルは磁器質タイルに比べ、やや吸水率があるものの還元焼成などによりタイル独特の柔らかい色や色幅が出やすいのが特徴です。


天然石タイル:大理石や御影石など、天然石を使用したタイルです。形は正方形や乱形があり高級感があり、重厚な仕上がりになります。ただし、通常のタイルよりも施工やメンテナンスは注意点が多い。


ガラスタイル:透明感や光沢のあるタイルです。壁や天井のアクセントとしてよく使用されます。


テラゾー:細かく砕かれた大理石などの天然石をセメントや樹脂で固めてタイルにしたもの。人造大理石とも呼ばれます。


3、工法の種類


湿式工法:既調合モルタルを水で練って使用する工法です。現場調合モルタルは不均一になる可能性があるため減りつつある。代表的な工法は圧着張り工法、密着張り工法、改良圧着張り工法、セメントペースト張り工法などがあります。


乾式工法:タイル専用接着剤を使用する工法です。湿式工法よりも工期が短くなる傾向にあるが、接着剤のコストはモルタルに比べ高くなります。接着剤張り工法の他、引っ掛けタイル工法、機械的嵌合工法も乾式工法のひとつです。


4、タイル工事の用途


タイル工事は、建物の内外装に幅広く使用されています。


内装では

浴室、キッチン、洗面所、トイレ、リビングやエントランス内部の床、廊下、商業施設内の床や壁


外装では

外壁、玄関ポーチ、デッキ、歩道、バルコニー、テラス




5、タイル工事の費用


タイル工事の費用は、使用する材料や副資材、工法、施工面積、下地の種類などによって異なります。一般的には、㎡単価で1万円~3万円程度です。少ない面積では一式工事価格になることがほとんどです。タイル工事において坪単価が使われることはほとんどありません。


6、タイル工事の業者選び


タイル工事は、専門的な知識と技術が必要なため、業者選びが重要です。工事予定表や工事完了報告書を提出してくれるような業者を選びましょう。複数の業者から見積もりを取ることも大事ですが、一般の方が見るポイントとして建築士や建築施工管理技士の国家資格者がいるタイル工事店、同じく国家資格のタイル張り技能士がいるタイル工事店もプロ意識が高いと考えられます。


タイル工事
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様々な情報のある


2024年3月15日現在情報

筆者:ホヌパススタッフ(タイル検定1級)、タイル職人

監修:ホヌパス株式会社


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